2011年3月28日月曜日

キャナルカフェと船着場の防災的役割


2011年3月22日の産経新聞東京版に東京にある船着場のあり方についての記事がありました。



 
東京の東側に位置する、江東区、墨田区、台東区には昔六畳交通に加え、運河の交通も盛んに行われていました。


その名残で、今も上下船できる船着場が数多く残されています。

ただし、どの船着場も安全面の配慮からか住民が自由に立ち入ることができないように施錠されています。



区や都は、防災時の拠点として残しているのでしょうが実際に使っていない場所を緊急時だけ開放しても上手く機能しないのではないかと思います。

ましてや、緊急時はただでさえ混乱しているなかで、普段使用していない船着場を有効に使うのは大変難しいと思います。



記事の中でも書いてありますが、普段使用しているから分かることというのがあると思います。



例えば、潮の干満で船がくくることができない橋の位置や災害で寸断された運河を避けて目的地に最短で到達する方法。

また、残された燃料で目的の船着場まで何往復できるかなど、経験として蓄積された結果生きてくることもたくさんあると思います。



その為には、普段から船着場を自由に使用できるように開放するということはとても大切なことだと思います。



安全面で不安が残るのであれば、昼間だけ開放するだけでも十分だと思います。

船着場の側に、カフェや休憩所などを設置し常時開放時には人がいるようにすることも考えられます。



ゴムボートなどの舟遊びも自由にできれば、非常時の尚一層の水路活用がスムーズになると思います。



運河に親しむまちづくりが、エコで防災に強い街づくりへの取り組みのたくさんあるキーワードのひとつと成りうるのではないかと思っています。